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キャスタ×ホリック   ~一話~ 
2006.05.22.Mon / 04:02 
『―――太古の民、碑に戒めを刻みたり』
冥冥とした空間。目を凝らせど闇は晴れず。
ただ言の葉だけが虚空へ響く。
引声の主は男だろうか。黄泉より這い出る魍魎を思わせる低音。
『―――冥界の力を用う輩』
先とは異なる者が応える。此方は女性の様だが驚しさは劣らず。
松脂の蝋燭が灯り周囲が橙に染まる。
そこは小部屋だった。木目の天井は低く、酷い程蒸し暑い。
堆く積層された古書や羊皮紙により奥は未だ深遠。
『―――自ずからに災禍を降らしめる』
男。
床上には円陣が幾重にも描かれ外周に沿って細微な文字が羅列。
内部は錆付いた銀杯が置かれ、中は黒ずんだ液体が占める。
杯上には脈動を続けて居る心の臓。
『―――弔わんとて弔わるる事勿れと…』
女。
程が伴わぬ一定の音声。
そして禍禍しい儀式は…怒声を帯びた闖入者により終焉を迎えた。

「おい、インレ!時間だぞ!」
断りも無く真鍮製のノブを捻り、部屋に入るは一人の男。
背丈はやや高く中肉。鴉の羽の様なストレートの黒髪はボブカットよりやや長い位。
コイン程のレンズの眼鏡の向うには釣り目。射殺すように鋭い黒真珠色の瞳の三白眼。
上下漆黒の紳士服に御揃いのタイ。凶悪な形状の金具で装飾されている黒色のブーツ。
真黒に少量紅蓮を垂らした色の前面が開いたローブを羽織っている。

「ご、ごめんマスター!また遊ぼ!クリスちん!」
先ほどの低迷な音調で唱えていた女の声が打って変わり弾む。
素早く立ち上がりスーツの上にローブを羽織る男の方へと駆け寄った。
声の主は少女だった。身長は男より頭二つ分は低い。
此方も同じような色彩の外装。
上は首まで覆う真黒のセーター。胸元には深い紅色のリボンがワンポイントとして結ばれている。
下は腿の中程までのデニムのズボン。膝丈のやや上までの長さの靴下を穿き、靴は白と黒のマーブル模様のバッシュ。
よく日に焼けた小麦色の肌に、真っ赤なルビー色の眼。
短く切り揃えられた銀髪が歩くたびに揺れる。

「うん、また遊ぼうね。」
クリスと呼ばれた男は整った顔立ちの少年。
片手を少し挙げ、開いた掌を振る。
「すまないな、クリス。後でまたコイツを貸してやるから許せ。」
眼鏡の男が少年に鋭い眼を向ける。別段睨んでいる訳ではない。
お気に為さらず、という返答を聞きつつ眼鏡の男はインレという少女の手を引きドアノブに手を掛け、
「遊ぶのは一向に構わないが宿題は忘れるなよ。」
一言告げ、部屋から出て行った。

          ●          ●          ●

真紅の絨毯が引かれた廊下を男とインレが進む。
木製の壁に点々と掲げられた金色のランタンが薄暗い道を照らしていた。
通路の片面は巨大な嵌め殺しのガラス窓。隔たれた景色は闇。時刻は真夜中だ。
もう片面には樫の木で出来た扉が冗談のように遥か遠方まで並ぶ。
「おい、インレ。人型に転身すると俺に多少也とも負担が掛かるのだがな。」
男が眼鏡の位置を中指で直しつつ少女に問う。相変わらず三白眼。

少女は頭を掻きつつ場都合の悪そうな顔をし、
「正味な話、この姿だと歩くスピードが速いんスよ。いや、マジでマジで。多分歩幅ってヤツの所為っス。」
インレと呼ばれる少女は突如不敵に笑い、
「でもー、マスター程の術者だとこの位の付加は別に無問題っしょ?」
小首を傾げつつ、マスターと称される男の顔を下から覗き込んだ。

男は再び眼鏡に手を沿え位置を直しつつ外方を向き呟く。
「ま、まぁな。なんとも無いが言ってみただけだ。好きなだけその姿で居るがいい。」
少女の端正な顔立ちが満面の笑みに。
意思の強そうな大きな眼は弓形になる。
「サンキューっす!では、とっとと行っきましょーい!」
いしし、とインレは笑い男の手を引っ張った。
眼鏡の男は前のめりになりつつ廊下を進んだ。






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なんと覇道が一章すら終わってないのに違う話を書くという士道不覚悟。
覇道の話を考えてたつもりなんですがいつの間にか全然違う話になっていきましてね。
どうせなら忘れる前に書いちゃおうかな、と(ひ

ほら、辛いものを食べてたら偶に甘いものを食べたくなりますよね?
…なるでしょう?なりますね?…なります!
そんな感じなんですよ。うん。
別に覇道を忘れたわけじゃないですからねwwwwww
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COMMENT TO THIS ENTRY
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やっぱやりたくなりますよね…
う、浮気じゃないぞ!

- from 雪都 -

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うほほ!
あるあるw
てか私もやっちまったし・・・
まぁ両方続きがあがることを期待(ぁ

- from らら -

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