ADMIN MENU ≫ | IMAGE | WRITES | ADMIN
スポンサーサイト 
--.--.--.-- / --:-- 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
覇道高校、新撰組! 第十三幕 
2006.05.20.Sat / 21:42 
「位置に着いて…!」
僕は100メートルの長さに引かれた直線コースの終点に立つ。
スタート地点には影が三つ。
向かって左から薄緑色の西洋甲冑を着込んだハスター。
中央には片膝を曲げ蹲り、両腕を地に添えるクラウチングスタートをとる鮎。
そして右には手首足首を回してストレッチをしている剣信。
位置逆転の魔術道具『ニトクリスの鏡』は剣信に預けている。

「よーい…」
片手に携えた剣を振り上げ、
「頼むぞ、バルザイ。」
声をかければ剣が一度震えた。
「どんっ!」
振り下ろす。奇跡は青い帯となり宙に文字が奔る。

"__百華虚空に散るらん"

深蒼に染まりかけていた空が明るくなり精彩が踊る。花火だ。
見蕩れてしまうような色取り取りの火花が視界一面に広がった。
それが合図となり鮎がゴールを目指し疾走する。
流石自慢することはあり、遠近法により段々と大きく見えてくる。
一秒、二秒経過。ハスターはルール通りにスタート地点に待機。

剣信はというと、
『へ、ヘイ!キミは何してるんだい!?』
ハスターが狼狽するのも解る。なんせ、
『何処へ行くんだい!?』
鮎はゴールに向かっている。だが剣信はゴールと真逆の方向へ走っていた。
三秒、四秒と経過。
『ま、まさか…!』
そのまさかだ。
五秒が過ぎ、六秒となろうかと言う時点で『声』が聞こえた。

"汝とは解り合えぬ。__逆転世界"

空間に波紋が広がる。
剣信が『ニトクリスの鏡』を使ったのだ。
どこが女性を思わせる『声』が響き終わった後、
「…走っていなければ平気だ。」
剣信はスタート地点に息を上げつつ直立不動。
対するハスターはスタート地点からは50メートルは離れているだろうか。
『シット!謀られた!』
6秒間の猶予を使い"ゴールから出来るだけ遠ざかり"立場逆転をしたのだ。
12秒で100メートル走れる謙信は6秒では50メートル走れる計算になる。
つまりハスターは100メートルに、剣信が逆走した50メートル分が加算される。

7秒を過ぎようとした頃にハスターが我に返り走り始めた。
流石に100メートルを3.8秒で走ると豪語するだけあり、スピードには目を見張るものがある。
その姿だけ見れば太古に風を統べていたと言うのも頷ける。
ハスターはあっと言う間にスタート地点へ到達。
その時約9秒経過。
だが一方、鮎は既に20メートルを切っていた。
スカートが翻ろうとも気にもせず、どこか子供っぽさが残るフォームで疾駆する。
普段ならば叱る所だが柄にもなく真剣な顔。
…怒るなど野暮だろう?

ハスターには少なからず焦りが見える。
鮎と謙信がベストタイムタイで走り、奴の自己新が更新されないならば理論上は勝てる。
精神陽動も兼ねたこの作戦は中々に惨い。

鮎、残り5メートル。
「もう少しだ!がんばれっ!あゆっ!」
「その調子だ!」
ボクが負けるワケないじゃないかと言わんばかりの向日葵の様な笑顔。
ハスターは50メートル地点。仮面で顔は見えないが何故か狼狽が見て取れる。
『ぜぇぇぇったいに、負けんのだぁ!』
一陣の風を纏い疾走するが、勝負の神は
「ゴーーーール!」
鮎に微笑んだ。


           ●           ●           ●


『オレの負けだよ。まさかニトクリスをあぁ使うとはね。完敗だ。』
まだ明るさを伴う空。校庭では一つの戦いが終わった。
鮎はゴールした途端ゼンマイが切れたのか地べたに座り制服の胸元を広げ扇いでいる。
謙信は勝負が終わってから買ったジュースを飲んでいる。
ちなみに僕のと鮎の、そしてハスターの分も調達しているのが謙信らしい。

「ヘンタイもなかなか速かったぞ。ボクもさすがにヤバイかな、って思ったし!」
『光栄だよ。お嬢さん達もやるじゃないか。』
「えへへ、あんがと。」

さて、とハスターは一声。
『負けは負けだ。情報を渡そう。楽しかったし悔いは無いよ。「本」はね…』
「ちょっと待ったハスター。」
気づけば口から出ていた。
「やっぱ情報は要らないよ。鮎にも謙信も悪い…。上手く言えないけど、情報は要らない。」
『…何故だい?オレには解らないね。』
「きっと…」
ジュースを飲み終わった謙信が呟く。
「正々堂々とあんたが戦ったからだろう。違うか?命。」
「大体、そんな感じ。最初は悪い奴だと思ったけどハスターはルールを守った。そういう奴に…」
『待った待った待った!』
ハスターが両手の平をこちらに向けて窓を拭くような仕草をする。
制止しているつもりだろうか。
『オレが提示したルールだ、悔いはないとさっきも言った。元よりオレは魔法で身を固めているようなものだ。キミ達は魔法を使ったことを後悔しているようだけど、オレから言わせればあのルールでこそ正々堂々なんだよ。だからキミ達が罪悪感を感じることは微塵も無いワケだ。』
それに、と付け加え
『また誰か召還されたようだぞ?このままじゃ後手後手になる。早く行こうか。』
と腰に手を当て仁王立ちのポーズ。

「…行こうか?」
何やら最後が聞き取れなかったので聞きなおす。聞き間違いだよな、と思ったのだが
『案内してやると言っている。先ほど居た場所とは離れているようだしね。古い情報を教えるのも悪いかと思うんだけど?』
「ヘンタイは味方になってくれるの?」
と鮎。さっきから思ってたけどヘンタイとは少しストレート過ぎやしないかい?
『勘違いしないでもらいたいね、オレはキミらの味方じゃない。…敵でも無いけどね。』


時刻は午後6時。
完全に日は地平線の彼方へ落ち、空は蒼に染まる。
まだ家には帰れなさそうだ。





△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

また途中で消えたー…ファッキンですよ。

というか流石に毎日書いてるとクオリティが低くなりますね。
まぁ、元から底辺まっしぐらな駄文ですが。
スポンサーサイト
COMMENT TO THIS ENTRY
----

あー、やっぱみんな気づくかな…
と思いつつこれ位しか良いのが思いつかずwww

大変ですが、楽しいので平気です。
やっぱ楽しく書くのが優先かと。
ららさんペースでなんら問題は無いですってww

- from 雪都 -

----

6秒の使い方(*´∀`)
GJ

だんなはすごいよ・・・
毎日書くのは大変です・・・
私には無理・・・
でも見習いたいとは思う・・・

- from らら -

   非公開コメント  
スポンサーサイト覇道高校、新撰組! 第十三幕のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

雪都

Author:雪都
name:雪都
age:20
sex:♂
condition:神様、ゲームを最後まで続ける力をください

messenger☆
heart_to_heart_symphony
@hotmail.com

mixi☆
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1880641

カウンター

ペット

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

doumei


CopyRight 2006 君と私のクロニクル All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。