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覇道高校、新撰組! 第九幕 
2006.05.17.Wed / 05:38 
「もう走るの疲れたぁ!」
逢う魔が刻。鮮やかだった青空は今や緋色を落とす。
声が木霊するは学園の中庭。
小高い丘によく整備された芝。動物の形に剪定された樹木が一定間隔に生えていた。
教室棟と施設棟の間に存在する小庭園。
風そよぐ芝地には三人分の影が落ちていた。
八神、鮎、剣信だ。
「ほらミコトー。止まると死ぬぞー。」
間の抜けた緊張感を感じさせぬ声をかける鮎。
「なら僕と交代してくれ!」
鮎は剣信の小脇に担がれ悠々自適の表情。
「いたたたた、あ、あしがーもうだーめーだー」
「……鮎、動くと落としそうになる。」
「げ、ごめん。」

彼らの背後には『剣らしきもの』が浮いていた。
それは時折思い出したように振動し、縦に回転したり横へ回転したりで着かず離れず追尾している。
時は三十分ほど遡る。

       ●       ●       ●

八神は寮から校舎へ戻り教室棟三階を歩いていた。
最上階の三階は三年生に宛がわれ階が下がる毎に学年も下がる。
既に放課の時刻を過ぎており、新撰組特権で教室を虱潰しに巡回していた。
と言っても一学年で一千人は軽く超えるので酷く効率が悪いのだが。
城、もとい寮住まいのお嬢様方はさぞ驚いてるのだろうな、と思いつつ建物の端、三年最後の教室に入ろうとしたときだ。
終わりが見えないほど長い長い廊下の奥から勢い良く走ってくる影二つ。
顔が見える距離に入った瞬間、
「おっ、楯発見!チャラララーン!」
「…命っ!逃げろ!」
両手を頭上に上げ何かを掲げているようなポーズの鮎と、
相変わらず眠そうな顔の剣信だと解る。

そしてその後ろには『何か』が浮いていた。
長さ一メートル半ほど、緩やかに反った三日月状の物だ。
下部にグリップと思しきものがあり、巨大な出刃包丁を思わせる。
やけに厚みを感じるのは鉄板が何枚も重ねられているからだった。
どこか閉じた扇子を思わせる形状。
全てを吸い込む漆黒に染まる側面には電子回路かはたまた血管か、煌々と脈打つように光る紅い線が無尽に奔る。
その『剣らしきもの』勢い良く飛来してくる。

有無を言わせぬ事態に八神も疾走。
階段を飛び降りるように下る。二階。
「何…あれ…。」
「しらねー。」
「……解らん。」
二人して下駄箱で八神と左蔵を待っていたら突如出現したと。
で、今に至るという。

『剣らしきもの』はゆるりと斜めに一回転。
刃が奔る。
すると軌跡に淡い藍の帯がかかる。
「綺麗なんだけどさー。」
と走りながら鮎。
今度は『剣らしきもの』がふわりと横に一回転。
また藍色の斬光が宙に円を紡ごうとするが剣先が教室側の壁に触れる。
ぶつかるかと思われたが『剣らしき物』は音も立てずにすり抜ける。
「綺麗だけど、凶悪だ。」
剣信が親指で後ろを指す。
藍の残光が薄れると壁は一閃されていた。
「洒落になんないんだけど…。」
「あほかっちゅーの!」
「…階段を下るぞ。」

二階の教室をすっ飛ばし端から端へ移動。
一階へ続く階段を下りる最中。
出遅れた鮎の背後には大きく振りかぶる『剣らしきもの』。

「ひあっ!」

高らかに校内へ響く金属音。
藍の帯を纏いつつ『剣らしきもの』は踊り場の地面を跳ねる。
「ふぃー、間一髪。」
「…間に合った。」
鮎を抱き抱える八神と上段蹴りを終えた剣信。
「す、すまねぇー…」
「それは言わない約束だよ、おとっつぁん。」
と八神は笑い、
「っと、僕には重いから剣信パス。」
「解った。」
「レディに重いはねぇだろう!うがー!」

       ●       ●       ●

「左蔵は上手くやっててくれてるかなぁ…」
中庭が夕陽に染まる。
颯々と吹く風が火照った身体を冷やした。
たまには健康的な汗をかくのは良いなと八神、背後の『剣』が無ければもっと良いんだけど、と思い直す。
「あのヘタレが何ー?」
「そう言えば言ってなかったか…」

八神は図書委員会の依頼の事。
その『本』の所為で怪奇現象が起こる事。
今現在、左蔵は軍事研と組み、海賊と交戦中と言う事を話した。

「魔法の本!?信じらんねー!!」
「……では後ろのもその『本』の所為か。」
「そっか、ボクすっかり忘れてたよ。」
悪びれもせず満面の笑み。
剣信に担いで貰っているから体力が余り絶好調の様だ。
「よーし、その『本』探し!ボクも手伝ってあげよう!」
「…俺も。」
「いいの?」
鮎は変わらぬ笑みで、
「だってミコトはボクが付いてないと全然ダメダメだもんねー。」
「…友達だからな。」
と目を細め優しく微笑む剣信。

「ありがと…。」
この友が居る限り何でも出来そうな気がしてくる。
そう八神は感じた。

「チッチッチ!お礼は…!」
「…早いぞ。」
「そうだね。まずは…」

三人顔を見合わせ同時に頷く。
「「「あいつを倒す!!」」」




▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
毎日書いてると微妙になって来るのが自覚できる!
もっとちゃんと構成をゆっくり考えるべきかなぁ…

ま、練習的なものだし良いかな(ちょ
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COMMENT TO THIS ENTRY
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ぶwwwwww
何故か剣信が妙に人気あるのは何故かwww

- from 雪都 -

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やっぱり剣信いいな剣信!!
あたしのお気に入りのキャラですぞ!!

- from らら -

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