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覇道高校、新撰組! 第五幕+休み時間 
2006.05.13.Sat / 08:35 
八神達は畳の部屋から出て長い板張りの廊下を移動。
庭に面した廊下は日光を浴び暖かな熱を帯びていた。
「つらら先輩、僕はどのくらい気絶してたんですか?」
八神が先を歩く御堂・つららに尋ねた。つららは長く束ねられた髪を揺らし振り向く。
「あまり時間は経っていない筈だ。せいぜい十五分かそこらだろう。でも何故そんな事を聞く?」
気絶など頻繁にしたことが無い八神はその時間が長いのか短いのか気にしながら、
「いえ、これから会議ですよね?皆さんを待たせてしまったのではと思って…。」
気絶していたとは云え遅刻には変わりは無い。自分の為に大勢の他人が時間を割くと為ると八神は申し訳ない気持ちになった。
俯き加減の八神に声をかけたのは覇道・舞鬼。
「んなこたぁない!あたしは遊べて楽しかったし。」
「でも他の方は…」
怪訝そうな顔でまたつららが後ろへ振り向く。
「…私のことか?ならば気にするな。元より私にも責がある。」
「そう言って貰えると助かります…。あと他の生徒会の方は怒ってましたか?」
つららと舞鬼の歩みが不意に止まる。すると同時に口を開き、
「…他に誰が居るんだ?」
「悪いケド、あたしを守護する妖精さんはちっとやそっとじゃ…いたっ」
舞鬼はつららに頭を叩かれ口を閉ざした。


長い廊下を突き当りまで行くと、離れに小さな道場があった。
小さいと言っても一般家庭の一軒家ほどはあるだろうか。
屋根にあるくすんだ黒色のいぶし瓦と象牙色の外壁。
内部も外見にそぐいシンプルながらも日本独特の優雅さが伺える。
埃一つ無く磨かれた板張り床の上には大きな移動式の黒板が出されていた。
黒板の正面にはつらら。右手に白いチョーク、左手に紅いチョークを持っている。
そして少し間隔を置き八神と舞鬼が座布団に座っていた。

「八神、お前にはどうも教育が必要なようだ。」
つららが黒板に右手のチョークで大きく『八神』と記し、左手で赤線を下部に引く。
「今から生徒会の仕組みと現状を教えてやる、ってつーちゃんは言うよ。」
「今から生徒会の…おい覇道、少し黙っててくれ。お菓子をやるから。」
つららはスカートのポケットから棒状のキャンディを手渡す。
舞鬼は渋々受け取り嘗めるが満更でもない様子。

「まずは仕組みから話そう。八神、新撰組係りは知っているか?」
「ええ。生徒会補佐及び警邏係りの略称ですよね。」
「正解だ。我々も、一々生徒会補佐及び警邏係りと言うのは些か面倒なのでな。ここは通称ながら新撰組と呼ぼう。その新撰組は元の名前通り生徒会の補佐を担当し警邏、つまり学内風紀を乱す者を取り締まる。」
『新撰組』の下に赤いアンダーラインを引くつらら。

「では、生徒会だ。生徒会の仕事。それは各諸行事の企画運営、委員会及び部活の統括、生徒の陳情の処理、予算決定などだったが…」
「…だった?」
うむ、と呟き『決定』にアンダーライン。

「今では部委員会統括と陳情の処理しか主な仕事は無い。企画運営は行事企画委員会の専任制へ移行。部活や委員会の支出は我々の学費からは出ない。覇道グループの実益から出るからな。よって全校生徒に内容を公表する必要も近年薄れつつある傾向だ。予算申請は学内の経理課へ提出する事もあり、有り難い事に一昨年から経理課が変わってくれた。」
黒板に
生徒会→統括、陳情処理。
企画運営→行事企画委員。
予算決定→経理課
と新たに文字を書き記すつらら。
『覇道』『もあり』にアンダーライン。

「そこで今の現状に入る。統括と陳情処理しか仕事が無くなった生徒会は今其処の生徒会長だけで組織されている。これには事情があるのだが、それは後で話そう。」
其処扱いされた生徒会長の舞鬼は必死に飴を攻略している途中で聞く耳持たず。
「委員会や部の組織統括だが…実際はやることが無い。各委員長、部長が中々に立ち振る舞っているようでな。あっても現状を報告する定期会議で雑談するぐらいだ。我々新撰組の出る幕ではない。」
『やる』にアンダーラインしつつ、つららが正面に向き直り八神を指す。
「簡単な引き算だ。みんな引けば答えが解るだろう。我々の仕事は何か?」
「……陳情の処理?」
「そう、その陳情処理を二人でやる。」
「よく解りました。そうか二人で…二人で!?」
再び黒板に向かい『みんな』と記し赤で囲むつらら。

「そろそろ何故生徒会に現在会長一人なのかも話しておくべきか…。」
ゆっくりとつららは舞鬼へ視線を移した。
その仕種に八神はつられ舞鬼を見ると飴を嘗めるのを止めて俯き、苦虫を噛み潰したような沈痛な面持ちをしていた。
舞鬼は静かに、だがゆっくりと声を出した。
「…………口の中が甘ぁい。つーちゃん飲み物頂戴?」

つららはスカートのポケットから『まロ茶(500ml)』を出し舞鬼に渡す。
満面の笑顔で受け取った舞鬼は一気に飲み干し、再度飴を攻略にかかった。
「最初は生徒会には会長と副会長の二人を残し、書記や会計が新撰組に加わった。生徒らの為に働きたいという彼らの要望でだ。だが問題が起こった。」
眉を顰め、目を瞑り一言一言かみ締めるようにつららは呟く。

「学院内中に目安箱が設置されているのを知って居るか?学生の陳情はそこへ投入されるのだが、それを解決しようとするに連れ新撰組の隊員が一人二人三人四人と辞めていくようになってな…」
なにやらノイローゼや欝などの精神的症状が多いが、中には肉体的な、それこそ入院沙汰の事件もあり、続けられなくなった者があとを絶えなかったらしい。
「元々二十人ほどだった新撰組も遂に一人となった。その一人も先月重傷を負い、今は大学病院で療養中だ。」
「では新撰組はもう居ないんじゃ…ん?ならつらら先輩は…」
「先に述べたな。生徒会には二人居た。新撰組は片や零。だが今は一人ずつだ。」
そう、私は元副生徒会長なんだぞ?と少し自慢げに笑顔で言うつららに八神は憤りを覚えた。

「何で…何でそんな危険な思いをしてまで学生の願い…いや我侭を聴くんだよ!?現に全員辞めてんだろ!?危ないと解りきったことをやる…なんて…」
一息でまくし立てた八神。
突然の事態につららが呆然とし、舞鬼も動きを止める。
しまったと思い直すが既に道場は沈黙で包まれていた。
その沈黙を謝罪の言葉で破ろうとした八神より先に、声を発した者が居た。つららだ。

「ははは、確かにそうだな。危険だ。確かに危険だ。怖いさ、確かに怖いさ。…だけどな八神、誰か困っている人の助けになりたいと思うのは果たして悪いことだろうか?私はそうは思わない。」

八神は耳を疑った。
この人が自分の危険よりも見ず知らずの他人の幸せが大事と言った事に。
悪漢に囲まれた見ず知らずの他人を助けるか?
線路に落下した見ず知らずの他人を助けるか?
答えはNOだ。
自分の防衛よりも他人の防衛を優先順位に置くのは生きることを念頭に置いた『生物』からは脱している。
もし存在し得るのならば自己満足で偽善のバカがすることだろう。

「すまなかった。こんな危険な仕事を募集すべきではなかったな。」

あぁ、きっとこの人は筋金入りのバカなのだろう。
悪漢の中に飛び込み、線路にも駆けつける。

「一人志望者が居ると聴いた時は嬉しかった。そう、とても…嬉しかった。自分で言うのもなんだが、真逆居るとは思わなかったのでな…。」

精一杯隠しているのだろうが、消え入りそうな何処か儚げの笑顔。
他人を助けることにより優越感を感じ、自己満足に浸る人間には出来ない、そんな笑顔。
この人はバカだ。…だが

「やはり説明をして良かった。八神、共に職員室へ行き書類を撤回…」
「つらら先輩が辞めるんですか?では、僕が次期局長ですね。」

だが、嫌いじゃない。

「八神…?お前は何を…?」
「僕は辞めると言った覚えは無いですよ。」

こんな危なっかしい人は初めてだ。
誰かがこの人を守らないと。
今一番近くに居てあげれる人は自分しか居ない。

八神は、そう思った。

そして呟く。
「あははっ、つらら先輩はアンダーライン引くの下手ですね。」
黒板には『八神』『新撰組』『決定』『覇道』『もあり』『やる』『みんな』の文字に朱が差していた。





△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
ゴゴゴゴゴ…
長くない?長くない?…長いよねー!
二時間半も考えタイプしてた俺もえすwww
でも、まだまだ続くんだからねっ!


そして恒例の(?)おはがきコーナー!
まず最初は


殿下から左蔵が!
ちょwwwやっぱアンタ上手ぇよwww
オールバックとか僕には出来ない(ひ



お次はけんしんー。
ムズイけどよく描いてくださった!感動した!マジで!
眠そうなのがまた雰囲気でてるwww
大丈夫、このけんしんもありありwww



そして『RaRaRo』のららさんから2-D幼馴染軍団きたこれ。
ぶwww身長が考えてたのと一緒www
けんしん>さくら>みこと>超えられない壁>あゆでしたから(ちょ
はぅーいいよぅーまじでいいよぅー



そして命ver.新撰組wwww
ちょwwwマジかっこいいwww
切り殺されたい(ひ



こちらはつららver.新撰組。
ちょ、これポスターにして良いですかね?(ひ



そしてりっちがデザインしてくれた制服をららさんも描いてくれました。
うほっ、やっぱかぁいいなぁ…この制服。
照れてるつららかぁいいよぅ(ひ



最後にマイオニー。
ちょwwwバカに見えないよwwwかっこいいよwww
はなめがねをなにげ持ってるのもポイント高いですb




あー、もう何かホント嬉しいです。
読んでくれてるだけでさえ激嬉しいのに、その上絵も描いてもらえるなんて。
しかも「~が良かったよ」とか褒められた時なんかじーんときちゃいましたよ。

頑張れるのはみんなのおかげですb
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COMMENT TO THIS ENTRY
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そこは結構頭を悩ませたトコロです。
良かった良かったww

いえいえどういたしまして、と言うかこちらがお礼ですよ!
ありがとうございます!
まだまだ容量の1%ぐらいですからね、
いつでもどうぞ(ひ

- from 雪都 -

----

やべ
最後のアンダーラインが私にはめっさつぼ

掲載ありがとう!!
まぁこんなものじゃ
だんなのブログの容量はつぶせんな

- from らら -

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ほ、褒めても何にも出ないんだからねっ!
漢字は変換機能に頼りっぱなしです…

つららんは良い子ですよ!
不器用で冷たく見えますが優しい子です(ひ

大まかなストーリーは決めて有りますが、書くときは結構思い付きが多いですww
ですから後々困ることもあったりww

謙遜ktkr
せりさんはこんな無茶な書き方しないでくださいね(ひ

- from 雪都 -

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風景描写の例えが綺麗で良いなあ、漢字の使用率も高いし。
ウチのはどうやっても平仮名多くなるから微妙ス(ノ∀`)

あと御堂つららの人間性に惚れた、それに関する描写にも惚れた
『消え入りそうな何処か儚げの笑顔』 こことか想像するだけでもうね!

しかもこれだけの文章を二時間半で書ける所に感服しますた
ウチの場合二時間半じゃたぶん三行程度しか書けないぜ

- from 狩霧沢 -

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